因島 白滝山 多宝塔
総覧174 多宝塔。岩の上に多宝塔が据えられている。土台岩には8体の磨崖仏がある。不動明王の作者は石工頭太兵衛。なお、太兵衛は仁王門、善興寺の多宝塔の金剛力士像の作者でもある。
一キロの参道を息切れしながらのぼりつめると、まず、六メートルの高さの自然石上の多宝塔が目にとまります。岩のまわりに尾道住人の石工の会心作が刻まれており、石工頭太兵衛の不動明王は、ばつぐんの作品です。柏原舒延
多宝塔の台座が四角形である。台座の左側が北面、正面が西面。多宝塔の西側に「多宝塔」の文字。
多宝塔の銘 文政六年癸未正月 石工 尾ノ道 新蔵作 尾道報告書番号222
多宝塔下、土台岩の磨崖仏は、石工太兵衛作の不動明王から、右向きに(反時計回り)にM1,M2・・・とする。
M1が平面、M2,M3,M4が次の平面、M5が稜(かど、すみ)、M6が平面、M7が稜、M8が平面、となる。
M2 尾道報告書番号226 慈母観音磨崖仏 石工新七
M3 尾道報告書番号227 石工嘉十郎
M5 尾道報告書番号228 真下の四角枠の中、二行。右:おのミち 左:石工儀兵衛