1972年11月
1972年11月4日。土曜日。
そもそも僕は孤独であることを悲しんでいるのかあるいは満足しているのであろうか。否定。それは,どちらでもない。
1972年11月8日。水曜日。
朝起きると澄みきった青空に白い雲が流れている。-名も知らぬ美しい調べ。
1972年11月16日。木曜日。
中国大会も終わり,クラブも正常な活動に入った。
早いものでもう十一月も半ば。クラブに慣れるという余裕もないままにあわただしい日々は過ぎ去った。
1972年11月17日。木曜日。
もし,私が現代という世界に対して,生きる目的として,何事かを考えねばならないとしたら,私は,まずそれを精神的分野-すなわち人間存在の問題と,自然科学の領域-すなわち学問の進歩に対する貢献で,二つに分けて提示する。後者は長く苦しい学習と理解の上に立って,それの発展という形でなされなければならないし,前者は,私の生存とともに私に荷せられた問題意識として,日々解決法を考究せねばならない。
1972年11月19日。土曜日。
昨夜はオールナイト。