夕凪亭別館

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2004年10月

Lost Days

2004年10月1日。 金曜日。晴れ。
5時に起きる。21.3℃。さすがに寒い。公開研究会。
 夜,志賀直哉の「速夫の妹」を読む。

2004年10月2日。 土曜日。晴れ。     

5時に起きる。24℃。今日もよいお天気になりそうである。
廊下にワックスをかける。朝おだで買い物。 庭の切り株。山椒の移植。午後クーラー室外機の下の,240センチの机板を取り出し,小さい板に変える。夜,スチールラックをそれように位置を変える。12時近くまでかかる。

2004年10月3日。 日曜日。朝小雨後曇り時々晴れ。
朝から240センチの机をスチールラックの上に載せる。午前中,午後と二回散歩。やっと切り株が片づいた。
新しい机の回りを整える。「彩繪硝子」終わる。あまりいいとは思わない。
     
2004年10月4日。 月曜日。晴れ。 
6時に起きる。寒い。19.6℃。昨日の剪定ごみを出す。荷風の「歓楽」を読み始める。
 家を出る前にJTBのOさんから電話。添乗で出るので,蒜山のことを詰めておきたいということ。学校へ行って再度電話して話す。
頼山陽とその時代」(上中下中公文庫)届く。消費税,送料,代引きなど入れて5090円なり。昨日から四畳半の部屋の中で仮に設えた240センチの机の右端にパソコンを置いていろいろやっている。今日の結論として,3つ並べるのは無理だということがわかった。それにそのまま床に置くとマウスのコードが足らないので,顕微鏡の箱を下に置くことにした。
昨日は気になっていたこの机の板上のキズも,今日はキーボードやらデスクマットを置くとさして気にならない。
いろいろ動かしてみて,やっと下の電気炬燵だけは畳むことができた。畳んで,八畳の部屋に持っていき,やっと机上の空間が確保でき,同時に足下が腰に負担をかけないだけの余裕をもたすに至った。新しいパソコン-レッドサンのことであるが,これが右臑に当たるのが不愉快である。奥に押すか,横を向かせたいものである。
荷風散人の「歓楽」を少し読む。これはなかなか終わりそうもない。
11時になったので寝るとしよう。
   
2004年10月5日。 火曜日。晴れ。     
6時45分に起きる。21.3℃。夜寒かった。少し雨が降った模様。

荷風の「歓楽」がまだ終わらない。思ったよりも長かった。今この長机は四畳半の南西面の窓の前に置いているので庭が正面に見える。ゼラニウムは赤く咲き誇っている。ニチニチソウは半分がやられた。移植した百日紅は枯れた。地下の根が生きていればやがて新しい枝を出すだろう。それに期待したい。だめなら,買ってこよう。新しいところにこの机を移したら,左側に窓がくる。今のところ左側はビデオやテレビ,それに辞書などを置く予定にしている。右はパソコンで,2台の液晶ディスプレイが来る。そしてそちらの空間のほうが開いている。左右逆にしたほうがいいのかと思ったりする。まあすべては,実際に置いてみてからの話しになるが。

午後も雨が降る。5時半頃帰る。すぐに夕食。今日,二階の屋根を修理しにきてくれたらしい。
 8時15分になってやっと「歓楽」(日本の文学,中公バックス18)を終えた。エゴイスティックな恋のなんともいえぬもの哀しさが漂う佳作である。先輩詩人から聞いた話という体裁だが,荷風散人の人生観そのものであろう。
 荷風の「曇天」(日本の文学,中公バックス18)読む。反抗精神である。官への反抗,家庭的なものへの反抗。家庭的なものには夢と理想が埋没するという,それへの必死の抵抗であろうか。

2004年10月6日。 水曜日。晴れ。
5時半に起きる。19.5℃。「花ざかりの森」を少し読む。昨夜の雨は上がっているようだ。雨戸を開ける音がする。犬の鳴き声がする。
 9:30pm  122 74 p57
「花ざかりの森」終わる。話者が一定ではなくきわめて読みにくい話しである。なぜ伯爵夫人を三人称で通さなかったのか。これでは,まったく文体練習のためだけの小説になってしまう。
10時半に寝る。昨日から毛布の上にさらに布団を掛けて寝ている。日々寒くなっていく。
     
2004年10月7日。 木曜日。晴れ夜雨。 
5時10分に起きる。20.5℃
「苧菟と瑪耶」読む。習作だからいいとするか。今朝は二時過ぎに目が覚めて,起きるには早いし寝られないなと,考えていたらいつのまにか寝ていて,気がついたら5時だったので起きた。珍しくよく晴れて,朝焼けの朱の色がすがすがしい。台風が気まぐれにやってこなければ,秋晴れが続くのに,期待できそうもない。
小鷹信光編訳の「O・ヘンリーミステリー傑作選」(河出文庫)で「あやつり人形」読む。医師にして泥棒の話。
   
2004年10月8日。 金曜日。朝から雨。
6時に起きる。22.8℃。暗い。「虚栄と毛皮」読む。堅気になった男が恋人に収入では考えられないようなテンの毛皮を送り,疑惑がもたれるが,安物だったというオチ。
 
2004年10月9日。 土曜日。曇り。  
6時に起きる。20.5℃。「X嬢の告白」は推理小説でも何でもない。話者が犯人であり,騙される方も,騙す方もともに偽物なのである。
 老人のように文字を大きくしてこの日記を書いている。ワープロソフトは一太郎の10である。ディスプレは17インチで,今は141%に拡大している。離れて眼鏡をはずしていても読める大きさである。
「不貞の証明」は,私立探偵が泥棒にひっかかり,宝石泥棒の手伝いをしたというまことに奇抜でおかしい話しである。三島由紀夫全集の第1巻は少し飽きたので,本棚に返し第32巻をもってきた。短編集の解説が実に楽しい。
この机は240センチで使いよいが,両端が奥行き30センチのスチールラックの上へ乗っている。これがもったいので,新しくできる夕凪亭では,それぞれ10センチづつくらい掛ければいいのではないかと思う。確実に水平にして力が内側へ偏らないようにすれば,中へ向かってひっくり帰ることもなかろう。そうしたときは,両端に厚さ4.5センチ幅60センチ,奥行き20センチの板のようなものを準備する必要がある。そして机部分として220センチが使える。
午後,天満屋ハッピタウンみどり町店へ行ってくる。拡大ルーペがあったので買う。これで広辞苑の小さい字も見える。
帰って,蛍光灯の修理。やっとコードの切断箇所を発見した。
 
2004年10月10日。日曜日。曇り後雨。
4時50分に起きる。22.6℃。O・ヘンリーの「少年と泥棒」は,登場人物が作者や作品について文句を言うというへんな話しであり,あまりいい作品とは言い難い。
「汚れた十ドル札の物語」はお金が話者になるというおもしろい着想であるが,この話は退屈である。
三島全集読む。化学教育兵庫サークル編「なぜ?なに?かんたんサイエンス」(神戸新聞総合出版センター)を終わる。
午後,レターボックスなどを机の回りに置く。これでだいたいの配置は決まった。夕食後コアへ行く。新幹線の歴史,鉄道模型Nゲージなどの本を見る。
     
2004年10月11日。月曜日。晴れ。午後にわか雨。     
5時に起きる。21.8℃。三島由紀夫全集32巻を少し読む。「太陽と鉄」になるが今回は飛ばす。
 午後玄関前の草花の植え替え。夕方みんなでイズミへ。
三浦綾子「この土の器をも」(新潮文庫)終わる。
  島田荘司「ドアX」(『天国からの銃弾』(カッパノベルス))を読む。90年に既に回転ドアの事故を書くとは。さすがという他はない。

2004年10月12日。火曜日。晴れ。
  夜の間に少し雨が降ったようだ。6時に起きる。21.4℃。5時頃目が覚めたが,寒いのでまた寝てしまった。
  O・ヘンリー「とりもどされた改心」読む。金庫破りが足を洗って,最後に子供が閉じこめられた金庫を開けるという話し。ただ,なぜ追っている刑事が見逃したのかは詳しくは書いていない。その状況を聞いたからか。
 夕食後歩く。プロジェクトXゼンリン住宅地図を見る。

2004年10月13日。水曜日。晴れ。     
  4時45分に起きる。20.2℃。「リンチ異聞」「天の声」読む。
  

2004年10月14日。木曜日。晴れ。     
  6時半に起きる。17.1℃で,この秋で最も低い温度となった。「女を探せ」は聖母像の中にでもお金が隠されているかのように読者に思わせ,最後に債権の紙として,持ち主の壁に貼られていた,というへんなオチで終わる。
 日本化学会編「化学ってそういうこと!」(化学同人)終わる。
  液晶デイスプレイが届く。33075円。代引き。スピーカーがないということで,まず僕のものを秀蔵のところへ・秀蔵のところのものが亜希子の部屋に。新しいのが僕のメインに。亜希子が従来使っていたのが,この部屋のフロンティアに。フロンティアは,まだネットの状況が回復しない。
 

2004年10月15日。金曜日。晴れ。     
  今朝は7時に起きてプラゴミを出す。14℃。寒い。古本で「謡曲集12」と「ポーリングの生涯」届く。6時半に帰る。
夕食後中央公園を30分歩く。「高砂」読む。アマゾンへ量子化学の本二冊注文する。

 

2004年10月16日。土曜日。晴れ。  
  5時半に起きる。15.8℃。エアコンを入れる。廊下,台所のフローリングへワックスをかける。
  娘を8時過ぎに大門まで送る。10時から小田へ買い物。午後,美容院へ行くので送り迎えする。
 3時半に,増築修理の打ち合わせ。全体で650万円。少し追加をお願いする。
  夜,30分中央公園を歩く。「謡曲集」で「養老」「加茂」を読む。
  
2004年10月17日。日曜日。晴れ。
7時半に起きる。17.6℃。台所のストーブを初めて入れる。
  朝ガソリンを入れ,灯油を買い,ディックへ行って本棚を1つ買い,1つ注文する。午後,急激に左腹部が痛くなり,1時間ほどで痛くなくなる。大門の藤本医院へ行き,薬をもら。結石の可能性があるということ。帰ってクーラーをはずし,増築予定地の整備。あさっては雨になりそうなので,軒下に入れないといけない模様。
  11時に寝る。

    
2004年10月18日。月曜日。晴れ。     
  5時半に起きる。18℃。暗い。暖房を入れる。
  石原内科で診てもらう。石はないよう。血液検査をしてもらって帰る。帰ってから高血圧の薬飲む,午後,山口銀行から送金。
  7時過ぎに帰る。小雨のため歩こうとしたが残念ながらやめる。
  10時半に寝る。

2004年10月19日。火曜日。雨。     
  4時50分に起きる。21.2℃。高血圧の薬を飲む。宮部みゆきの「長い長い殺人」(光文社文庫)を読んでいる。うまいものだ。名人芸だ。小説はこうでなくては。日常的なことが,それもやや興味深く読者が思うようなものが,丁寧に書かれていて,そして,確実に物語りが進んでいく。
 一日中激しく雨が降る。これでは広島県でも雨の被害がでるのではないか。
  10時に寝る。雨がよく降っている。

2004年10月20日。水曜日。晴れ。
  3時に起きる。20.7℃。「長い長い殺人」を読んでいる。疑惑のままでもおもしろいのに,殺人事件を起こしてしまう。うまいものだ。非常に簡単に書いているのに,それでも怖いほどの迫力がある。この筆致は尋常のものではない。
  こんなに山のように本を並べて,何がうれしいのかと,問われたら,私にもわからないと言う他はない。
  今では,日本語で読んでも英語で読んでも,わからないところはわからないのだから,高い翻訳本を買うよりも安いペーパーバックを買えばよい。
 蔵書一代という。死ねば,残されたものたちが好きにするがよい。雨散霧消さ。すべてが茫々。邯鄲の夢の如しというばかりなり。
  午後2時に募集要項が届きチェック。4時頃帰る。最もよく風が吹く。7時頃まで昼寝。
  10時過ぎに寝る。
  
2004年10月21日。木曜日。晴れ。     
  4時40分に起きる。19.5℃。寒い。ストーブを入れる。高血圧の薬を飲む。
  1245限が授業。放課後。ディックへ行って,注文していたスチールラックを買ってくる。ついでに血圧計も買う。
 5時半に帰る。夕食後,中央公園を歩く。

   20:31 104 76 p63
2004年10月22日。金曜日。晴れ。     
  5時45分に起きる。17.6℃。136 100 p59
  234限が授業。ダスキンリースへ電話して11月5日のオリーブ園開演の記念式のテープなどを問い合わせる。午後郵便局へ。
  島田荘司首都高速の亡霊」終わる。

2004年10月23日。土曜日。晴れ。     
  6時に起きる。16.7℃。141 95 p51 
  朝から,引き出し戸棚を改良。10時前から小田へ買い物。午後,引き出しの修理掃除。
  夕食後歩く。6時頃新潟で大地震

2004年10月24日。日曜日。晴れ。
  5時15分に起きる。16.1℃。124 90 p56
  廊下と台所を拭く。因島へ。散髪。柿を摘む。4時過ぎに帰る。6時まで寝る。夕食後,ハローズへ米を買いに行き,その後,中央公園を歩く。

    
2004年10月25日。月曜日。晴れ。
  4時15分に起きる。16.7℃。128 77 p74 106 80 p66。薬は飲まないことにしよう。
  試験問題作る。午後,教官会議後,2時15分から,3時間休暇。外の整理。
 企画発足会。19:00~辻富久。


    
2004年10月26日。火曜日。雨。 
  4時に起きる。20.4℃。雨が降っている。139 95 p65 薬飲む。
  宮部みゆきの「長い長い殺人」(光文社文庫)を終わった。やはりすごい人だ。
フタバ図書へ寄って野生時代11月号を買う。広大生協へ入荷している本の送付を依頼するメールを出す。
 雨が止んでいるので,家のまわりを片づける。トイレの前の中途半端にセメントで固定してある石を崩す。西原さんが近所に工事の挨拶回りをされ,看板を掛ける。
  島田荘司「天国からの銃弾」終わり。短編集『天国からの銃弾』(光文社)終わる。
  10時10分に寝る。
 
2004年10月27日。水曜日。晴れ。  
  5時10分に起きる。16.2℃。123 89 p57。薬飲む。
  読みかけていた笹沢佐保の『死人(しびと)狩り』(徳間ノベルス)を再び読み始める。
2004年10月28日。木曜日。晴れ。
  5時40分に起きる。12.6℃。131 94 p64 
  午前中に,車庫や二階の飾りを撤去したようである。
  夕食後歩く。
  明日は雨になりそう。10時過ぎに寝る。

2004年10月29日。金曜日。晴れ。
  4時25分に起きる。17.1℃。125 78 p57。薬は飲まない。
  天気予報に反して雨は降らない。降らないほうがいいが,月曜日に降るよりは,予報通り今日明日に降って月曜日には止んでほしいものである。
     
2004年10月30日。土曜日。曇り時々雨。
  4時35分に起きる。19.5℃。124 85 p60。薬は飲まない。
  「エミール」を少し読む。抽象的ではあるが本質的である。
   草取り。雨が降り出す。少し荷物の移動。8時過ぎにトリパートの木下さん来られる。・高圧洗浄をされるとのこと。おだへ寄って帰る。作業は終わっている。

 IPv611時と14時。樋屋さん,夕方二階の樋をはずしに来られる。夕食後歩く。夜少し雨が降る。

2004年10月31日。日曜日。曇り時々雨。     
  4時45分に起きる。19.5℃。126 88 p64。薬は飲まない。
  廊下と台所のワックス掛け。軒の下の荷物を植木の間に置いて古いカーペットを掛けているので見栄えがしない。ツワブキの黄色い花が所々咲いている。緑の蕾の先端にも黄色の花びらの一部が見える。一週間の辛抱である。
  ツワブキに当たる雨黄に光る 
  笹沢佐保『死人狩り』(徳間ノベルス)終わる。ちゃんと犯人を最初のほうで出しているというところはうまいものだ。
  『アイヒマンの遺産』読み始める。
Lost Days