夕凪亭別館

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1990年2月

Lost Days

1990年2月11日(日)雨

 今日は中学校の入試の日。

 今日はテレビでアマデウスやっているが録画だけしてみないことにした。  夜、フロッピーの整理をした。意外に時間がかかった。もっと早くすむかと思っていたが、たくさんあったので仕方がない。

 

1990年2月12日(月)曇り時々晴れ、一時雨。

 今日は高校入試があった。3時過ぎに終わったが、4時ごろS王先生の後任者られたので、会っていて遅くなった。

 やや疲れたの今日は早く寝ようかと思う。

 

1990年2月13日(火)晴れ。

 暖かい春のような日である。昨日降砂現象が見られたということ。今日もそんな感じ。昨日の風は春一番のようだ。

 夜、子供たちが寝つくまで布団の中で梅棹忠夫の「研究経営論」を少し読む。今日のところには、館長として所員に大学者たれ、知識人たれと述べるくだりがある。所員はいかなる顔をしてきいたことやら。

 学位をとれというところは説得力があってよい。

 

1990年2月14日(水)雨のち曇り。夜再び雨。

 2時前に終わる。

 

1990年2月15日(木)曇り。

 4時半に終わる。夜、西尾幹二氏の評論文を読みながら子どもを寝かせるのに寝た真似をしていたら僕まで寝てしまった。9時半に起きて仕事をしようとするも、何ともたいぎいので困る。

 まず机につきワ-プロのスイッチを入れた次第である。最初に日記からはいり、学期末テスト処理用の表システムの入力をしてから、古いフロッピ-の整理とコピ-などをやりたいと思っている。

 

1990年2月27日(火)晴れ。

 暖かい日が続いたが、今日は少し寒かった。

 漱石の「硝子戸の中」を今日で終え、「私の個人主義」に入る。

 漱石は文学とは何かという問いに答えを見いださなければならないということに自分で気付いたとあるが、僕の問題意識とは少し異なるようだ。

 僕流の問題意識で、三島由紀夫を読み、辻邦生を読んできた。辻邦生のエッセーの中から辻の苦労を知り、救われたような気持ちになったことは確かだ。

 

1990年2月28日(水)曇り 

 風を引いた。今年になって3回目だ。肺でも悪いのではなかろうか。昨年末に風を引いたときも咳だけは正月まで持ち越して薬では効かず結局蜂蜜レモンで治したようなものだ。前回―1月末から2月初めにかけてのときも、やはり咳だけがいつまでも長く尾を引いた。今回も咳がよくでる。

 今日、旺文社文庫で、漱石の「硝子戸の中」と「私の個人主義」を終えた。じつに有益だったと思う。このような読書は久しぶりではなかろうか。漱石の自己本位の考え方を有り難く学習させてもらえば、漱石の問題というのも解説者の考え方が多くて、実際自分で解釈してしまわねばならぬことではないかと思うが、「私の個人主義」ではよくわかった。

Lost Days