1972年6月
1972年6月15日。
しばらく書かなかった。めまぐるしいばかりに時は過ぎ去り,僕の精神も大きく変わっている。無駄な試みもあった。成功しない試みもあった。・・・様々な体験と思考を積んで少しではあるが成長しているのだろうか。
教養部は今年になって三度目のバリケードストライキをやり,今回は,先日無期限バリストに突入した。学部の授業は平常通り行われているので,出る。
・・・時々-僕にはよくあることだが-無気力になる。昨日,今日と,なぜかメランコリックになって,明るくない生活を送っている。
1972年6月20日。
僕は時々,僕の性格について何か異常なものを感じないではいられないときがある。その性格を心理学上の用語で分類するまでには,自己分析は進んではいないが,やはり,正常から離れるもののあることを認めざるを得ない。
僕のこの文章の稚拙さは何によるのか。本来,僕はこれだけの能力しかないのか。それとも,訓練というものの不足か。
また僕は概していい加減な人間である。これは幼少期より現在までの僕に通じる一貫した性格である。
朝は10時に起きる。目覚めたのは7時頃か。昨夜遅かったのでなかなか起きれなかった。